「真人公園」は秋田県下有数の名園で新観光秋田三十景、東北観光地六十景の一つに指定されている。四季を通じて美しいたたずまいを見せるが、特に春には桜の名所として県内外から多数の観光客が訪れる。桜まつりは、例年4月下旬から5月上旬にかけて行われている。
「たらいこぎ競争」は例年、真人公園桜まつりの伝統行事の一つとして公園内沼で行われている。口径90センチ、高さ40センチのたらいに乗り、バランスをとりながら手で漕ぎ進むという全国的にも大変ユニークな競技である。
増田町は、昔から酒造りが盛んな土地で、大正時代には十を超える銘柄があった。この酒屋の若勢衆がタガがゆるまないように沼に浮かべてあった酒造り用のたらいに遊び半分乗って
早さを競ったのが「たらいこぎ競争」の始まりである。大正4年、真人公園で行われた青年大運動会の種目の一つとして、たらいこぎ競争が行われている記録写真がある。
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